そこに住む人の民度が試される

ゴミ出しはそのマンションなどの集合住宅に暮らす一人ひとりの民度が試される事例と言えます。

余談ですが、これから引っ越しをしようと考えている土地があるなら、下見に行くときはお目当ての物件だけでなく近所にあるコンビニエンスストアを見てみるようにすることをおすすめします。

そのコンビニエンスストアに設置してあるゴミ箱が屋外にある場合には問題はないのですが、あえて屋内に置くようにしている場合、周辺を訪れる人のマナーが悪く治安が全体的に悪いということが考えられます。

同じようにこれから入りたいと思うマンションがあるなら、ごみ収集の時間帯にどういったゴミの出され方がされているかということを注意してみるとある程度そこに住む人たちの民度をはかることができると言えます。

ゴミ出しのルールは自治体によって異なり、地域によってはかなり細かい部分までが求められてしまうことがあります。

しかしながらルールそのものはきちんと本人に守る気持ちがあれば決して難しいことではありませんので、ルールを守ったゴミ出しができるかどうかということは本人が社会のルールをどれだけ守ろうという気持ちがあるかということに帰結します。

あまりにもひどい出し方をされているマンションでは、ご近所トラブルが起きたときに一気に火種が爆発することも考えられ、大きな事件に発展する可能性すらあります。

実際にあったひどいゴミ出しトラブル

ゴミ出しトラブルで最も多いのは「ゴミ出し日を守らない」「決まった収集方法に従わない」「粗大ごみなど個別に処理しなければいけないものが捨てられている」といった無分別です。

ごみ収集を行う自治体によっては、そうしたルール外のゴミについては収集車が持って行かずそのまま据え置きにされてしまうようなこともあります。

そうなると困るのはマンションなどに設置してあるゴミ箱で、そこにいつまでも回収されないゴミが残されてしまうことになります。

ゴミ出しをする側は勝手に集めてくれるものと思っているかもしれませんが、あまりにもそうした出し方の悪いゴミの場合、管理者によって中身をあらためられそこに入っているものから捨てた人を特定するということもあります。

そうしたゴミから個人を特定する行為について「プライバシーの侵害」と逆に文句を言う利用者もいるようなのですが、管理人や自治体が悪すぎるゴミ出しのマナーの個人を特定する場合には「相当の理由あり」としてプライバシー権は通らないのがこれまでの通例です。

ゴミ出しのルール違反を防ぐための方法

ゴミ出しための分別ルールというと、なんとなく都内の人が多く暮らしたくさんのゴミが出るところの方が厳しいような印象があります。

ですが実際に全国の分別を調べてみると、むしろ厳しいのは地方都市であり都内などでは逆にゆるめになっていることが多いようです。

これはより多くの人にとって実現可能なルールということでゆるく設定したというふうにも見ることができます。

マンションでのゴミ出しルールについてもただ厳しく管理規約を変えるのではなく、実現可能なレベルに管理方法をとどめておき、その上で違反が起きにくい環境を作るようにすることが大切です。

具体的には前日の夜など時間外にはゴミが捨てられないようにボックスに鍵をつけておいたり、ゴミ出しの時間帯には持ち回りで監視をする人をつけるというような方法です。

また「自分一人くらい」という気持ちにならないよう、ゴミを出しに来た人同士が積極的に挨拶で声をかけあうというのも間接的ですがルールやマナー違反を防ぐためにはかなり有効な手段になります。